ドイツの公共交通機関
1 | 市電 (=路面電車、Strassenbahn、BerlinやFrankfurtではTramと呼ばれる) | ||
2 | バス (Bus) | ||
3 | 近郊電車 S-Bahn (Stadtbahn又はSchnellbahn) (日本の近郊私鉄に相当) | ||
4 | 地下鉄 (U-Bahn) (日本の近郊私鉄に相当、地下は市内のみ) | ||
5 | ドイツ国鉄 (Deutsche Bahn) (日本の昔の国鉄に相当) 5-1 Regional Express(RE) (各駅停車) 5-2 InterCityExpress(ICE) (特急 – 日本の新幹線に相当) |
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6 | タクシー (Taxi) | ||
利用の仕方
1 | 利用する前に予め地図や路線図で、まず自宅と目的地の停留所名を確認する。 そして、その目的地への路線、通常1から4までの交通機関及び5-1ドイツ国鉄各駅停車かを確認する。 1-4の路線図はこちら |
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2 | 目的地までの切符を購入する。(切符自動販売機又は駅の窓口) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1の市電と2のバスとは共通切符 3のS-Bahnと4のU-bahnも共通切符 あるいは全部共通切符の所もあり(Berlin)、乗り換え可能。 原則的に片道切符になる。 時間内切符もあり、時間内であれば途中下車も可能な場合もある。切符自動販売機 主な各駅に窓口以外に自動販売機があるので乗車前に買っておく。車内では原則的に買えない。乗車してから、車内でも買えるのは; A.1の市電(路面電車) -車内に自動販売機が設置されている。 B.2のバス -最前列の運転手のドアーから乗車して、行き先を告げて運転手からも買える。 C.5-2のICE -各駅を発車後に車掌が<Ist jemand zugestiegen?>(どなたか乗車しましたか?)と回って来るので、彼からも買う事が出来る。 3のS-Bahn、4のU-Bahn、5-1のREは車内では買えないので、予め自動販売機か駅構内の窓口で買っておく。でないと無賃乗車となり、見つかった場合は40EURの罰金。 窓口で買った切符は乗車前に切符を切る必要があります。(下の切符の切り方を参照) |
電車 停留所 バス 停留所 |
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3 | 自動販売機での切符の買い方と料金 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5-2のICEと長距離以外は切符は自動販売機で買う。 料金は距離で決められており、通常何処でも 短距離 (Kurzstrecke) - 各都市で違いますが、2-3駅までの距離 Aゾーン Bゾーン Cゾーン などに区分され、各駅がそれに割り当てられている。 自動販売機の路線図又は各駅名の隣のゾーンマークを選択して(4桁の数字マークの場合もあり)入力する。 大人券(Erwachsene)か子供券(Kinder)、片道券(Einfach)か往復券(Zurueck)、枚数などを選択すると料金が表示され、コインかお札で支払う。 切符には他に種類がありますので、支払う前に切符の種類を選択し、新たに表示された金額を支払います。切符の種類はその他にもあり、一般には;
(例:デュッセルドルフ) 自動販売機で購入した切符は、乗車前又は乗車後、切符を切る必要はなく、そのまま使用出来る。 (下の切符の切り方を参照) BahnCard BahnCardの料金表はこちら 1等(1.Klasse)と2等(2.Klasse)があり、2等購入しても1等にその都度追加払いで乗れる。
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<追加>
ドイツ国鉄(Deutsche Bahn)は2009年12月13日より国鉄運賃値上げ決定!
平均1,8%、近郊鉄道は平均2,2%アップ、予約料金はインターネットで2等で2,50EUR(今まで2,00EUR)、窓口では4,50EUR!
値上げの理由は人件費の高騰と電気料金の値上がり。
Bahncardの新価格:
Bahncard 50 230EUR (225EUR)
Bahncard 50 First 460EUR (450EUR)
<更新(2月)>
列車の遅延には損害賠償を請求出来る!
2009年7月29日より列車の遅延に対して新しい乗客権利法令が執行されている。
長距離、近郊列車を問わず、
60分以上遅れ、切符料金の25%返還(これまでは長距離までで20%)
120分以上遅れは50%返還
返還はクーポン券、銀行送金、現金。
ドイツ鉄道は食事や飲み物なども無料で提供する義務が生じる。
60分以上の遅れの場合、切符をキャンセルする事も出来、100%の返還を受ける事が出来る。
遅延の基準は出発時間ではなく、到着時間。
例: 60分以内の遅延で出発しても、この遅れで途中接続の列車に乗り遅れ、そのため到着時間が60分以上遅れも返還の対象になる。
場合により宿泊料金も損害賠償の対象になる。
夜中と朝5時の間にもう列車がない場合はタクシーも利用出来、この場合80EURまで返還を受けられる。
出発時間が遅れても、到着時間に遅れなければ、ドイツ国鉄(DB)は返還の必要なし。
返還は車掌、駅の窓口、インターネットにある様式、あるいは簡単なメモにて、切符を一緒に提出して、一ヶ月以内に申告。
遅延の原因は何かの故障などドイツ国鉄(DB)に責任があるもので、人身事故、嵐など天候による遅延は返還の対象にはならない。
返還額は4EUR以下の場合も返還の対象にならない。
又、キャンセルや遅延の原因で生じた付随損害は弁償の対象にはならない。
例:スポーツ、演劇などが見れなくなった。予約した航空機に乗れなくなったなど。
仕事に遅れる場合はすぐに会社に電話で知らせる。 会社は別の日にその分長く働くように要求する事が出来る。
航空機の遅延返還については、トップ – 社会面記事2009-11-19参照。
フライトが遅れた? では金返せ!
France航空機に対し、乗客が一人当たり600EURの損害賠償を要求したが、Air FranceはEUの基準ではキャンセルした便のみ損害賠償責任があり、
遅延に対してはその責任はないと拒否していた。
裁判所はそれはEU基準の意に沿ぐわず、3時間以上遅れた場合は250 – 600EURの損害賠償は適当との判断を下した。
乗車の仕方
市電、バス、電車が来たら、上に行き先や路線番号が表示されているので、自分の行き先をその路線番号や運転手、車掌、他の乗客などに訊くか、あるいは時刻表と比較して確認する。 但しドイツの公共機関は日本ほど時間には正確ではなく、遅れる事も良くあるので、注意する必要がある。 特に5のドイツ国鉄は遅れだけなく、到着ホームも変更する場合もある。 構内アナンスは英語でも放送する。乗降口は日本では全ての電車で自動開閉になっていますが、ドイツではそうとは限りない。待ってドアが自動的に開かなかったら、ドアの横にボタンがあるのでそれを押して開ける。 降車する場合もドア近くのボタンを押して開ける。 5-2のICE(ドイツ新幹線)でさえ自動開閉にはおらず、同じ開閉ボタン方式。
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切符を切る(切符自動改札機) | ||||||||
乗車前に自動販売機ではなく、窓口で切符を買った場合は、乗車前又は乗車後すぐに切符を切らねばない(entwerten)。 ホーム入口に設置してある自動改札機、又は乗車後に車内に設置してある自動改札機で切符を差し込んで、日時、路線などをスタンプする。昔の日本での改札口での切符切り。つまりこれで切符は使用済みとなり、無効となって再び使用出来なくなる。これを怠ると、たとえ切符を持っていても、故意の無賃乗車と見なされ、問答無用に罰金が課せられる(40EUR)。1の路面電車、2のバスは乗車後、車内で、3のS-Bahn、4のU-Bahn、5-1のREは、乗車前にホーム入り口に設置してある自動改札機で切符を切る。 5-2のICE(ドイツ新幹線)は必要ない。
5-2のICEの場合に限ってのみ、各駅を発車後に車掌が<Ist jemand zugestiegen?>(どなたか今乗車しましたか?)と回って来るので、彼に切符を切ってもらう。切符に日付の時間がスタンプされる。切符がなくても、彼からその場で買う事が出来、無賃乗車にはならない。 |
降車の仕方
乗車の時と同様にドアーは自動開閉しないので、降口に付いているドアー開閉ボタンを押して開ける。
バスの場合は、乗降客がいないと停留所を無停車、そのまま通過しますので、日本の都バスと同じように、目的地の手前、運転手が次の停留所名をアナンスした時に、赤い停車ボタンを押します。電車は乗降客がいなくても、必ず各駅に停車する。 降りる際に、更に降口に付いているドアー開閉ボタンを押して、ドアーを開ける。
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