サッカーW杯のドイツ人解説者、差別発言を謝罪
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サッカーワールドカップでの差別発言

サッカーW杯では、日本は惜しくも初のベスト8を逃しましたが、同グループの強豪国、ドイツとスペインに勝ち話題となりました。そんな中、ドイツの元プロサッカー選手であるジミー・ハートウィグ氏は、日本戦に負けたドイツに腹を立て、アジア人を馬鹿にするような「チン・チャン・チョンという発言し、お辞儀をしたというニュースは、SNSで広まりました。

結果、TV局への批判が殺到し、ネット上の動画は削除されました。後日、このジミー・ハートウィグ氏は謝罪をしていますが、彼にしてみれば、ドイツが日本に負けるはずがないと思っての発言でしょうか。そんな発言を聞いても、ドイツ人選手は喜ばないでしょうし、ピッチに立っていない人間の悲しい差別発言で、更にみっともないとドイツは世界から思われているでしょう。

この「チン・チャン・チョン」という表現は、自分も昔、ドイツ人の友人から言われたことがあります。その時は、彼も日本語を喋っているような真似をしただけですが、まああまり良い気はしないものの、冗談と受け止めてやり過ごしました。

しかし、ここ数年差別問題に敏感になっているメディアもそして、No discrimination!と掲げているFIFAも単なるパフォーマンスとしか思っていないようです。とりあえず、言っておけばウケはいいかな?といったとこでしょう。

TVで発言する場合は、個人の資質もありますが、このようなアジア人をからかったような表現は、単なる無知、教養の無さから来るものでしょう。このハートウィグ氏はその典型では無いでしょうか?世界やアジアの情勢など、全く知らないのでしょうし、他の人種が言われたら気を悪くするということすら頭にないようです。悪気はなかったということですから、形だけの謝罪でしょう。反省はしてなさそうです。何も考えずにどこかのパブで酔っ払ってしている発言と変わりません。本人もなんで炎上したのか、それが差別なのかもよくわかっていないでしょう。それが無知です。

イタリアでも昨年TVで

イタリアは今回W杯には参加していませんが、昨年、同じようにT Vの司会者が、アジア人を表現するのに、目を指で引っ張って、細める差別表現をしていました。これの方が明らかに酷いですが、コロナウィルスの被害を真っ先に受けたイタリアだけに、その恨みがアジア人にあるからなどという言い訳も読みました。

ちょっと信じられないですが、彼らも無知なタレントとして認識しています。女性の方はスイスでもドイツでも活躍するモデルでマルチタレントの女性です。好感度は高く人気がありますが、この件に関しては少し謝罪をしただけでお咎めなしです。よくTVで見かけて、感じが良かっただけに非常に残念でした。

この目を細めるジュエスチャーも、残念ながらやられたことがあります。車を運転中に、横から衝突されそうになり、睨みつけたらこのジェスチャーをやられました。これは悪意がありますが、TVの場合は冗談でOKなんでしょうか?

場合によっては、訴えを起こされるケースもあるので、今後、公の場での発言は、有名人は気をつけた方が良いでしょう。

他にも今回のワールドカップに関しては、強制労働の問題やイランの女性蔑視の問題など、多くの人種差別や人権が問題視されています。そして、FIFAが絡んだ裏のお金の問題も相変わらずです。

スポーツや選手自体には罪はないですが、とんでもなく巨額な年棒や移籍金を見ていると、一般人からは現実離れした世界です。そんな世界に憧れる子供たちの中には、毎日の食事にすら事欠く生活をしていたりします。

こうした興行となっているサッカーをはじめとしたスポーツを楽しみたいですが、いろいろなことが頭をよぎってしまいます。

とにかく、何をしても差別はなくならない。その一言です。

毎回思いますが、名が知れていて、発言に影響力がある人は、TVでもSNSでも発言を気を付けてほしいです。傷つく人たち、子供たちが必ずいますから。