
犬に優しいドイツでも
ドイツでは、犬や猫、動物全体に対して寛容な国であると思います。公共交通機関やレストランにも犬を連れて入店できるなど、日本では考えられないほど寛容です。
至る所に犬用のゴミ箱はあるし、犬用の水を提供してくれるレストランなどもあり、皆が動物に優しい印象です。
しかし、犬や動物が苦手な人もいますし、吠える声などでのトラブルも少なくありません。
賃貸や持ち家に限らず、家に置いていかれた犬は、寂しさから吠えることがあります。それが何時間も続けば近所迷惑です。
そうした騒音問題に、罰金を科す市もあり、飼い主のモラルが問われます。
散歩に行く頻度や長さも重要で、きちんと運動させてストレスがたまらないようにしなければいけません。
それができない環境ならば、犬を飼う資格はないといえます。
散歩に行かない大型犬
犬もストレスがたまると、普段とは違う行動に出ることもあります。
突然人に噛み付いたり、他の犬に襲い掛かったりしますので、犬の散歩がどれだけ重要かは明白です。
しかし、外国から来た家族が犬を飼う場合、その認識が全く違うことがあり、しばしば問題になります。
ある南米出身の家族が、大型犬を飼いますが、ほとんど散歩に行きません。
そのため、家の中で子供と走り回るという状態になり、近所からクレームが出ていました。
その家族はドイツに来たばかりで、ドイツのルールもよくわかっておらず、犬も自分の国ではただの番犬としか思っていません。
そんな状況で、外に出れば、トラブルに発展しかねません。
動物保護団体に通報されるのも時間の問題ではないかと思いますが、あまりの認識の違いに驚いています。
大きな家だから良いわけではない
大きな家と広い庭。それなら散歩に行かなくても良いのか?
そう思っている人もいますが、犬は他の犬ともコミニケーションをとるので、不十分です。
いくら広いと言っても、牧場のような広さではないので、家の前を通る犬や人間に吠えます。
それが続くと当然近所迷惑になります。
若い大型犬なら、1日3時間くらいは歩かせたほうがいいという人もいます。
自宅の庭で同じ運動量を消費させようとしても難しいでしょう。
とにかく、犬や猫、動物に関しては寛容である反面、厳しくもあります。
きちんとルールを守って、動物のことを考えて家族に迎えることをしないと、動物たちもかわいそうな結果になります。