日本人コミュニティーが大きいと楽な反面苦労も
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欧州の日本人街

欧州では、ロンドン、パリに次いで、ドイツのデュッセルドルフが日本人コミュニティが大きい都市です。フランクフルトも多くの日本人が住んでいますが、やはりデュッセルドルフは一番有名でしょうか。
この街には、日本人学校はもちろん、日系ホテルや日系スーパーマーケットなども多くあり、飲食店も非常に多いです。日本の食料や味を求めて、他の街から遊びに来る日本人も多いです。

そんなわけで、現地ではドイツであるにもかかわらず、日本語での生活が可能になり、大体のことは用が済みます。
こうした日本人需要があると知って、ドイツの歯医者さんなどは、日本人スタッフを雇い、患者の獲得を行なっている診療所もあります。

それでもドイツ語が必要な場面がある

駐在員の日本人の旦那さんは、家と会社の往復で、仕事も英語を使いドイツ語を使う機会は少ないようです。しかし、帯同してきた家族はというと、日々の生活がある奥様は時に苦労をするようです。
日系のお店で全ての用事をすませても、やはりドイツ語が必要なこともあるでしょう。郵便局や銀行、荷物の受け取りなど、簡単な一言が必要になることは多々あります。
そうした状況で、ドイツ語教室に通い、結構ハイレベルなドイツ語を使いこなす日本人の奥様もおられます。

言語を学ぶには確かにいい環境です。学校で学んだことが、即実践で試せるというのですから、留学経験のある方などは、結構楽しんでいたりもします。
逆に語学が苦手な人もいますので、そういう人にとっては、毎日外に出るのが億劫になるようです。

ドイツ語レッスンは、危ない誘惑もある

通常ドイツ語を学ぶ場合は、語学学校に申し込みをしますので、いきなりプライベートレッスンを選択する人は少ないようです。もちろん、すでにある程度ドイツ語ができていて、プライベートで磨きをかけたい人はいますので、それぞれです。それでも多くの人が学校を通して、レッスンを受けます。

自分が聞いた話では、ある奥様が通うドイツ語学校では、ある程度授業が進むと、先生がプライベートに切り替えないか?と持ちかけて来るようです。そうしたほうが、先生も取り分が増えますし、直接会話ができるので上達も早くなる。クラスでの授業は、他の生徒も発言したり質問があるので、実質1人当たりのレッスン時間は限られてしまうからです。

確かに積極的に会話に参加できないタイプの人は、プライベートレッスンで、好きなだけ話せたほうが上達しそうです。

ドイツ語個人レッスン

この場合の個人レッスンは、多くの場合、語学学校には報告せず、先生のポケットマネーとなります。場所もカフェやレストランになり、完全なプライベートの空間に。
そうしたレッスンを何度か重ねるうちに、先生に家に来ないか誘われたという話もよく聞きました。
つまりそこで一線を超えた関係になってしまうことも多いわけです。

海外生活で深まる夫婦の絆、壊れる関係

ドイツに限らず、海外生活は言葉や習慣の違いから、ただいるだけでもストレスを感じる空間ではあります。その違いを楽しめるようになるまでには、個人差がありますが、時間がかかるわけで、耐えられなくなり日本に帰ってしまう人もいます。特にご夫婦の場合は、子供がいるかいないかにもよりますが、現地で言葉を覚えて生活しなければならないのは奥さんの方が多いでしょう。

そんな大変な環境にご主人が気がついて、夫婦で海外生活を乗り切り、以前よりも絆が深まったという話はよく聞きます。言葉のできるご主人や奥さんが頼もしく見えたとか、トラブルを二人で乗り切って解決した際などは、日本では得られない達成感や信頼感が生まれます。

その逆もまた然りで、仕事に没頭するあまり、奥様のことを忘れてしまうと、上述したドイツ語個人レッスンのように、一線を超えた事態に発展してしまうようです。そして、帰国後は離婚という風になるわけです。
たくましい奥様は、そのまま自分一人でドイツに残り、仕事を見つけやっていく人もいるようですが稀です。もちろんドイツ人と再婚したなんていう人もいます。

日本人が多い街では、こうした噂もあっという間に広がります。人間関係が逆に密になるので、日本的な付き合いが好きではない人は、なかなか難しいところではあります。

「壊れてしまう夫婦、より絆が生まれる夫婦」とそれぞれではありますが、どちらも海外生活の苦労が垣間見れます。

ちなみに、国際結婚はまた違った環境ですので、別の回で書いて見たいと思います。