ドイツが武器の提供など13兆円の支援
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武器は提供しないとしていたドイツも

ロシアのウクライナ侵攻に際し、ドイツのショルツ首相は、13兆円規模の軍備増強とウクライナへの武器の提供を決めました。少し前までは、武器の提供はしないとしていたドイツですが、ヘルメットを5000個寄付してウクライナからも失望の声が上がっていました。

停戦交渉も実際には情報戦とし、双方とも交渉の合意に応じる気配はありません。

EU加盟の文書に署名

ウクライナのNATOへの参加を阻止したいロシアでしたが、昨日ウクライナがEUへの参加承認を求めて文書に署名しました。文書はEU本部のあるベルギーに現在運ばれているとしています。もしEU側が直ちにウクライナのEU加盟を承認すれば、立場はかなり変わってくると思われます。

何をするかわからないプーチン

しかし、他国が軍事的な行動に参加した場合、ロシア側は核ボタンを押してしまう可能性があります。EU諸国は、これに二の足を踏んでいました。日本のTVでは、EU諸国やアメリカが諦観している状態に腹立たしいとコメントしている人がいましたが、そんな無責任な感情論でロシア側に核戦争に持ち込まれたらとんでもないことになります。実際にプーチン大統領の行動は、すでに一線を超えていて、核を脅しに使っていますし、本当に核の使用をしてしまいかねないほどの状況だと思います。EU諸国はそこの見極めと、ウクライナのEU加盟で次の策を練っていると思われます。

プーチンは、世界中を敵に回した以上、交渉などどうでもいいと、核兵器の使用をしても全くおかしくない状況ですので、ここは慎重な見極めが必要です。

ベラルーシも参戦か?

停戦交渉の場をベラルーシ国内でするという提案は、ウクライナが拒否しました。当然ベラルースはロシア側の国なので、ゼレンスキー大統領が拘束される可能性もあります。停戦交渉中はヘリコプターや爆撃を止めるようにした要求も出ていました。

交渉は平行線に終わり、今度はベラルーシも軍隊を派遣するという報道が出ているため、ロシア軍だけではもう厳しい状況になっているのかもしれません。そうなると、NATOやEU、アメリカがどう出てくるか。すでにベラルーシに対する制裁も出ていますし、プーチンと同じ末路をルカシェンコ大統領は選んだことになります。

ロシア国内の反戦デモ

これまで共産主義国のロシアで、ここまでの反戦デモはみたことがなかったと、現地の人は言っています。それほど、プーチンのとったウクライナ侵攻に対して批判的であるということです。ロシアへの送金もストップされ、国民生活にも影響が出て、プーチンの支持率が下がれば、ロシアは国内から崩れ去る可能性もあります。

その一方で、国民が一致団結しているウクライナとバックアップするEU諸国を比べると、ロシアは四面楚歌になります。そうなった場合、追い詰められたプーチンの核兵器の使用が一番怖いわけです。

この状況もあまり長くは続かないと見ている人が多く、早期の収束を誰もが望んでいます。