大晦日のTVはカウントダウンライブコンサート
大晦日は毎年恒例のカウントダウンコンサートがZDFをはじめ、ドイツ各局で放送されていました。
中でもZDFのブランデンブルグ門の前でのコンサートが一番有名でしょうか?
今年も開催されていたのですが、映像を見ると、観客の数が制限されている感じでした。いつもは前の広場を人が埋め尽くしていたのですが、今年は両サイドに柵を立てて、かなり縮小された印象です。
それでも、コンサートは盛り上がりを見せ、カントダウンの花火から、新年のコンサートへと移って行きました。
今回思ったのが、人数制限もそうですが、英語で歌うドイツ人アーティストの多さに少し驚きました。
まあ、欧州で活躍するには、ドイツ語だけの歌では難しいのは分かりますが、ドイツ国内での活動だけでも十分市場はあります。
知らないアーティストが多かったので、歌いはじめは英語のネイティブの歌手だと思っていたら、歌唱後のインタビューではドイツ語ネイティブで、れっきとしたドイツ人だったケースが多く見られました。
英語力がアップしているのはいいことです。
実は、ドイツ人の英語はあまり上手と思ったことがなく、かなり強いドイツ語アクセントで話しますし、分かりにくくはありませんが、なんとなく違和感があった記憶です。
今では、ドイツ人とはドイツ語で会話するために、その辺はわかりませんが、おそらく、若い世代は、英語の歌に慣れ親しんで、自分たちも英語で歌を歌いドイツという国を超えて活躍したいということでしょう。
歌唱中と会話中の発音などはもちろん違いますが、歌唱中の発音やアクセントはほとんどわかりませんでした。もちろんネイティブのイギリス人やアメリカ人が聞いたらわかるでしょう。
それでも、世界言語の英語です。かつてはスウェーデンの人気グループABBAなども英語で歌っていました。子供の頃は英国のグループだと勝手に思っていたくらいです。
盛大な花火も批判が
年末年始の花火は恒例行事ですが、今年はウクライナの戦争に端を発したエネルギー問題、そして近年叫ばれている環境問題なども相まって、花火を打ち上げ過ぎだと批判をする人も目立ちました。ドイツ全体では、個人も含め、1億2000万ユーロが消費されるとのことで、光熱費が支払えず困っている年金生活者などの支援に回したらどうか?とか、空気が汚れるとか、ペットを飼っている人などは、耳にも精神にも良くないだけだと批判も出ました。
確かに相当な額です。幸い今年の年始は暖かいですが、冬はまだこれからです。寒い中、暖房のない生活を送る人が出るかもしれません。
先日ドイツは独自のLNGターミナルを完成させ、エネルギーの供給に役立ついいニュースだと報じられました。新年くらいいいではないかとも思いますが、課題はまだ続きます。
話を花火に戻すと、民間でも個人が路上でかなり盛大に花火や爆竹を鳴らします。これが結構危険で、何十年も前の話ですが、大晦日に夜道を歩いていて、頭の上をロケット花火が飛んできました。
危ないと思っていたら、反対側からも飛んできて、どうやら若い子たちがロケット花火の打ち合いをしているようでした。
家の庭に入って、火事になったら危ないなと思いつつ、家路に着きましたが、それほど激しい年末年始の花火です。これをやめろというのも難しいのかもしれません。
とにかく、始まった2023年です。
コロナも収束に向かってほしいですし、ウクライナの戦争も終結を迎えてほしいと願う新年です。
それが全てを解決するわけではなく、アフリカや中東では今も戦争や飢餓に苦しむ人がたくさんいます。難民も欧州にたくさん来ています。人類の抱える問題は、まだまだ増える一方です。
先の見えない世の中ですが、少しでも明るいニュースが増えるように願いたいです。