日本国内の様子
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日本に到着したその日に、大事件が!

成田空港に到着し、身内の家で荷ほどきをしていた時でした。時差ぼけながら、まだ眠気もなくスマホを見ていると、速報ニュースが!

なんと、あの安倍元総理が銃撃され、心肺停止の状態ということ!

ええ!!? 一体どういうことだ?とニュースを見ていると、応援演説中の奈良県で撃たれたということがわかりましたが、その後は時差ぼけの眠気に勝てず寝てしまいました。

久しぶりの日本帰国で、数時間後にそんなニュースを目にするとは思いもよらず、訳がわかりませんでした。

今回の日本帰国は、なんだか思考回路が不具合を起こしそうな、そんなスタートになりました。

東京の街も10年ぶり

数日後には、東京の街へ出て、10年ぶりの都会を歩きました。いつもは実家のある都市に飛ぶので、東京へは来ることはないのですが、今回は地方便がキャンセルで、兄弟もいるということで成田便に。もちろん他にも理由はありましたので、地方便がキャンセルされなくても東京には行く予定でした。

実家のある都市も都会です。しかし、東京はやはり規模が違うし、街の雰囲気も異なります。ちなみに、地元の街も大きく様変わりしていて、動揺するくらいに発展していたのですが、色々な面で東京は進んでいた気がします。

寒いクーラー

欧州では、大きな会社やデパートくらいしかないクーラーですが、日本は至る所でキンキンに冷えています。夏に帰りたくない理由として、ジメジメした湿気のある天候とクーラーがあります。建物と外の出入りを繰り返して、頭痛になるというのが日本で暮らしている時の日常でしたので、あまり好きではないのですが、1枚上着を羽織るなどの対策をして、今回はうまく凌げた気がします。それでも、電車に乗る場所次第では、30分近く立ったまま、クーラーの風邪の直撃を受けていて、体調を崩さないか冷や冷やしていました。

コロナウィルスの影響

今回、日本への一時帰国がこんなにも長く実現しなかった理由は、もちろんコロナパンデミックです。2年前の春にまず最初のキャンセル。秋に振り替えた便も飛ばずにキャンセル。昨年は、隔離期間が2週間から始まり、最終的に3日間になるまでは、帰る気にもなれませんでした。2週間の休みで、10日間も隔離されていたら何もできませんし、お金と時間の無駄です。

やっと、3日間の待機に短縮されて、チケットを予約しました。フライトの5ヶ月も前に予約したのですが、夏にはきっと自主隔離義務は外れているだろうという予想を立てて、あわよくばPCR検査の陰性証明も無しになっているかもという賭けに出ました。

PCR検査の陰性証明は外れませんでしたが、なんと7月には予想通り、隔離義務がなくなりました。

チケットを購入した直後に、ロシアのウクライナ侵攻が始まり、飛行ルートの変更や燃料の高騰もあり、別のハードルが上がり、本当に帰国できるかまたまた不安になりました。

この2年間で日本にいる人の反応は様々

今回ほど、ハードルの高い帰国はなかったと思います。それは、国外に暮らす日本人全員にとってそうでしたし、今でもそれは変わりません。

家族や友人に会えない日がなくなり、海外生活のストレスも溜まります。

しかし、帰国が決まった時に喜んでくれた友人たちがいたのに救われました。この2年間の各国のコロナ水際対策を見ても、先進国の中で日本だけがやたら厳しい条件だからです。

実は、帰国を決めた際、難色を示した人もいて、本当に帰ってきて大丈夫なのか?という反応もありました。

コロナパンデミックが2年も経っているのに、未だに海外からの入国者がウィルスを持ってきていると信じている人です。その反応にはがっかりしましたが、日本でTVの報道を見ればそれも納得がいきます。

無駄に新規感染者数を報道し、不安を煽るようなニュースばかり。専門家という人たちがTVに出て、もっともらしいことを言って、煽っています。欧州から見る日本と、日本の国内から見る日本とでは、大きく異なります。

別にウィルスに気をつけなくてもいいとは思っていないですし、実際マスクと消毒をして欧州でも過ごしてきました。そして、日本人の何倍も抗体検査やPCR検査をしてきました。会社や学校では毎週1回検査していた時期もあります。そして、飛行機に搭乗する直前の検査まできちんと陰性です。

一度も検査に行かなかった人たちに、危ないから日本に入ってくるなと言われている気がして、ちょっと嫌な気持ちがしました。

感染が怖い人とは絶対会わない

日本では、すでに家族や友人と会う約束をたくさんしていました。実は、その約束がコロナのせいでいくつかキャンセルになるかもしれないと不安だったのですが、もし、コロナに感染するのが怖いという人には、会わないようにしようと決めました。それで友人関係が壊れるとかそういうことはないと信じて。

蓋を開けてみれば、友人たちは理解のある人たちばかりで非常に嬉しかったです。少人数でマスクと消毒をして会いましたが、一人として会う約束をコロナのせいで断った友人はいませんでした。しかも、会ってもコロナの話題は、ほとんど出なかったのです。彼らは働き盛りと言うのもあるのか、TVをほとんど見ていません。そのこともあるのでしょうか?報道は大袈裟だと思っている友人が多かったです。

正直、自分のコロナに対する感覚が、日本の友人たちと大きくかけ離れているのではないかと心配でした。それは、帰国する数ヶ月前に、身内からコロナ禍に人と会うのは気を付けろと言われたからです。

実際、親戚の集まりは直前でキャンセルになりました。日本滞在中に新規感染者数が伸びはじめ、高齢者や持病持ちの人もいる親戚。集まる予定の人数も20名近くでしたが、参加辞退をするなど徐々に減っていき、最終的には消滅となりました。

ただ、それはそれで良かったのではないかと思っていますし、会えなかったのは残念ですが、禍根を残すようなことはしたくなかったので。

コロナ感染者数が増えていても、海外から帰ってきた自分に会ってもいいという人だけ会うというスタンスを貫いた結果、友人たちとはいい時間を過ごせました。誰一人感染者も出ていません。

いろんな考えの人がいるのは受け入れるので

前述したように、コロナが怖くて会えないという人には、会いませんでした。それで、キャンセルされて腹が立ったこともありません。しかし、一度だけ人に難色を示されました。中止になった集まりでしたが、そのメンバーのある家族が、わざわざ自分に会いたいと連絡してくれました。それを聞いた人が、集まりは一度中止になったんだから、会うなと。単なる体裁の問題です。

会えない人の意見は尊重しているし、こちらは断る理由はないと言って結局会いにいきましたが、ちゃんと屋外で距離をとってマスクをして会いました。体調も問題無いし、高齢者や持病のある人に会う予定もない。大人同士の判断です。結果、感染や体調不良なども起きず、いい時間を過ごせました。

極度に心配する人の心を理解できないわけではありません。感染防止対策もしています。

今回の一時帰国がどれだけ大変だったかをわかってもらえてないのかなと思いましたが、完全に隔離生活でもしない限り(ブラジルのジャングルの住人もコロナに感染していたとか?)、どこで感染してもおかしくない状況です。感染したらもちろん大変ですが、それも含めての覚悟の帰国。日本に入国できた以上、思い切り楽しもうと決めて帰りました。ほんの少しだけ、水をさされた以外は、予定もこなせたし、大変いい時間を過ごせました。

海外生活ももうかなり長いのですが、今回の帰国が一番充実していました。それも理解ある家族や友人たちのおかげです。本当にありがとうございました。