ドイツ人もハマスに誘拐され人質に
ハマスとイスラエルの紛争が激化して、ドイツはいち早くイスラエル支持を発表した。
野外音楽フェスで多くの民間人がハマスに人質に取られていて、ドイツ人も含まれている。
ハマスをテロ集団として、西側諸国とアメリカはイスラエル支持という形になっている。
もちろんドイツには別の理由もあり、ホロコーストの過去をトラウマに抱えているわけで、イスラエルを支持しないわけにはいかない。
ハマスの正義とイスラエルの正義
どちらにも言い分はある。ハマスは、その昔イスラエルに住む場所を追われて、また同じことが起きていると若い人も言っている。
西側だけの報道を見れば、悪いのはハマスだが、根深い長年にわたるこのガザ地区の紛争には悲惨な過去がある。
どちらにも正義はあるが、このような大規模な紛争になってしまうと、関係のない一般人が死ぬ。
戦争にはどちらにも責任があり、正当化されるものではないと思う。
イスラエルの兵士は、当然の如くハマスを射殺
女性のイスラエル兵士のインタビューを見たが、もうすでに100人のハマスの戦闘員を射殺したと自慢げに話していたのには、さすがに困惑した。
我々の感覚では考えられない感情が彼らにはあり、それは今に始まったことではないのがわかる。
イスラエル人家族を個人的に知っているが、彼ら夫婦も、女性でも兵役に自ら出向くのがイスラエル人だと言っていた。奥さんも兵役経験者だ。
つまりライフル銃など、武器の取り扱いができるわけだ。
日本やドイツの主婦の人が、戦争になったら武器の取り扱いができるので、戦地に乗り込むなんて考えられないし、考えたくもない。男性も同じだ。
今回は、欧州やアメリカからもイスラエル人が自ら志願して戦地に向かっている。
敵はアルカイーダ?
ガザ地区にはいくつかテロ組織があるそうですが、先日大使館から来たメールを読むと、アルカイーダが今回の戦闘行為に関わっているというような内容。
つまりイスラエル支持を発表した国々は標的になるということ。
実際、欧州の空港に爆弾を仕掛けたという警告が出て、何度も空港が閉鎖されてフライトがキャンセル。
爆弾は見つかっていないが、これはハマス側、もしくはアルカイーダの脅しと見て対応している模様。
そして、ロシア、中国、北朝鮮もこの戦争に武器の提供などをすると報道されて、もちろんハマス側を支持。
ロシアはウクライナとの戦争をどのように決着をつけるつもりなのかもしれないが、今回のイスラエルとハマスの戦争に絡んで、落とし所を探しているようにも見える。
ただし、ハマスは早い段階から交渉の準備があることを表明しているため、どこかで折り合いがつく可能性はある。
それでも、人質の奪還やイスラエル人とハマス側の感情を考えると、ウクライナ同様長期化は必至。
世界情勢がますます混沌としており、日本一時帰国する人も乗り換えや経由地などでも不安だ。
どの戦争も早期の解決を望みたい。