ドイツに住み始めの頃の話
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アパート探しから

ドイツに住み始めたのはもうかなり昔のことで、今のようにスマートフォンはありませんでした。それこそネットカフェで日本語の打てるパソコンを探すことがまだ難しかったような環境です。それが日本人の多いデュッセルドルフでもそうでしたので、パソコンを買うまではなかなか苦労しました。パソコンは持っていたのですが、最初の数ヶ月は、単身赴任でドイツに来たこともあり、我が家に1台しかないパソコンは置いて来た訳です。

まず、ドイツのアパートを探すには、ネットで見た物件を見に行くという当たり前のこと。人気の物件はすぐに決まってしまうので、同じ日に何件もアポを入れて見に行きました。見に行った時点では、他の欧州の国に住んでいたので、はるばるアパートだけを探しに来ていた訳ですが、とりあえず住むところ、住所が欲しいということで、妥協して決めました。慣れて来て、良いエリアが分かれば後で引っ越せば良い訳です。

閑静な住宅街で見つけるも、隣人は。。。

ワンルームアパートを見つけ、エリアも街に近い閑静な住宅街でした。会社の人にも、ここなら良いエリアだねと言われて運が良かったなと思ったのも束の間。隣の部屋には毎晩大勢の男たちが集まって騒いでいるのが聞こえます。当初はあんまり気にしていなかったのですが、だんだんエスカレートして行きます。

どうやら東欧から出稼ぎに来ている建設作業員で、夜は酒を飲みまくって憂さ晴らしといった感じです。実際にそこの部屋は広めだったので、何人住んでいるのかはわかりませんでしたが、明らかに毎晩10人くらいの人間が出入りしていて、どんちゃん騒ぎです。

とりあえず、喧嘩に巻き込まれたりしなかったですし、自分もほとんど寝に帰っていただけなので気にしていなかったのですが、次のアパートは仮ではなくてしばらく住むアパートなので、エリアも含めてちゃんと探そうとは思いました。

高額の電気代請求が来て、びっくり!

そのアパートも引き払った後、電気代の清算請求がきました。住んだ期間は2ヶ月半くらいだったと記憶しています。しかしその額なんと、360ユーロ!!

すでに引き落とされた電気代。当時の為替レートで、ユーロはまだ高かったので、5万円以上はしたでしょうか?しかもほとんど家にはいない状態で、2ヶ月ちょいの電気代が360ユーロとは、明らかに他の家の電気代??と思い、管理会社まで出向きます。しかし、担当者には一向に合わせてもらえず、電話でアポを取って訪問したのにも関わらず、その人はミーティングが入ったと言い残して、一切取り合ってくれませんでした。全く信じられない対応。電話では、向こうもその額はおかしいと言っていたのに、その対応はないでしょう。

頭にきたので、その後も何度も電話をかけましたが、アポすらとってくれず。埒があかないので、賃貸住宅の管理組合に加入して相談したところ、電気代が2ヶ月でそんな高いわけがないから返還請求しなさいということ。裁判に持ち込んでも勝てる可能性は高いから、と言います。

普通はそうなんですが、あり得ないことが起こるドイツ。しかも、相手は来たばかりの日本人。万が一負けたら裁判費用やら何やら払わされて、しかも過払いの電気代は戻らないわけです。そのリスクも否定はしませんでしたので、結局返還請求は出して、そのままにしました。たかが電気代で、そんな大ごとにしたいわけもなく、ただ公正に電気代を計算し直せば良いだけのこと。それすらできない、いや、しない管理会社。

ドイツ、トラブル生活の始まりです。