ドイツ郵便口座窓口へ申し込む
ドイツ生活序章ですが、初っ端から苦労が続きます。アパートの電気代問題の次は、口座の開設。これはドイツの郵便口座に申し込みをしようと、窓口まで行きます。相変わらずの人で、並んでいてもなかなか自分の番が来ないのを見たおばさんが、こちらでも申し込みできますよ!と声をかけて来ました。その人は、郵便局員の制服を着て、何かのキャンペーンをしているのかパンフレットなどを配っていました。
今でもよく覚えていますが、窓口ではなく、その人のやっているキャンペーンのコーナーで口座開設ができるということで、所定の用紙に書き込んで、パスポートのコピー、住民登録証、ビザのコピーなど重要書類を提出し申し込みました。2週間もすれば、正式に書類が届きますとのこと。
それから2週間経っても音沙汰なし、、、
ちっとも届かない書類。おかしいなと思い、再度郵便局まで出向きます。窓口で確認すると、口座開設の申し込みは確認できないとのこと。えっ?どういうことですか、申請されてない?ではこのあいだのキャンペーンのおばさんは偽物?何者?もちろんその人は見当たりません。
まだつたないドイツ語で、文句を言っていると、ではマネージャーに聞きますので、別室へ来てくださいと案内されました。
しばらくすると、女性のマネージャーという人が出て来て、「探したがあなたの申し込み書類は見つかりませんでした。」ということ。さっき頼んでから、まだ5分も経ってないのに、探してないのは明らか。
しかも、あなたが申し込んだのであれば、誰かが紛失したものと思われます。と。
で?
あからさまに面倒臭そうな女性マネージャーの態度にさすがに頭が来て、
「じゃあ、ここでは申し込まないから、少なくともパスポートのコピーや住民票のコピー、ビザのコピーなど再度探して返してください。個人情報ですので。」
すると、その女性マネージャーは、
「書類がなくなったのは、私のせいではありませんから」
と信じられない言葉が。。。。あまりの失礼さに、思わず怒鳴りました。
「あんた、マネージャーじゃないのか?部下なりスタッフのミスはあんたの責任だろ!」
腹が立ちすぎて、挨拶もせず、そのまま郵便局を後にしましたが、書類はもちろん戻って来ませんでした。
謝らないドイツ人
こんな事はドイツでは日常茶飯事。日本にいる人が思う「勤勉なドイツ人」ははっきり言って、理想でしかないのだと思いました。もちろんちゃんとしたドイツ人もいますが。
そして、とにかく謝らない。
もめた時に、簡単に謝ったりしないのは、訴訟の問題があるからというのはわかるのですが、明らかに謝る気がないのは態度でわかります。しかも訴訟になるようなおおごとでは無いのに、相手を見下した態度はあからさま。とにかく気分が悪い。
別の銀行のジャパンデスクで無事申し込み
はらわたが煮えくり返った状態で、翌日、別の金融機関のジャパンデスクに行きました。思わず、郵便局での経緯をその人にも話してしまうほどでしたから、今思い出しても相当頭にきていたのだと思います。
そこのジャパンデスクには、日本人スタッフはもちろん、日本語のできるドイツ人もいました。自分の担当は日本語が流暢なドイツ人女性でした。とにかく、日本語が滑らかで上手。書類にもポストイットを貼り付け、こちらがわかるように日本語を書いて解説してあったのは驚きました。日本語が話せる外国人は割といますが、日本語が書ける外国人はそういません。
最初の郵便局マネージャーの対応と比べて、天と地ほどの開きがあり、嬉しい驚きではありました。その方は、日本語ができるということからも日本に興味を持って、留学などされていたのでしょう。日本のこともよく知っておられる方です。しかも、ドイツに住む日本人への対応がドイツ人への対応と違うことも承知していて、完璧でした。そして、小さなミスがあると謝るところも日本的。
個人的には、過剰な日本の接客サービスは好きでは無いのですが、「すてる神あれば、ひろう神あり」って感じで、気持ちよく相談にものっていただきました。結局そこでは、銀行口座だけでなく、各種保険なども申し込んで、大変助かりました。
その国の人を一括りにする事は危険
たった1度の経験で、その国の人間はこうだとか、言うつもりもありませんし、そうも思っていません。それは日本で嫌な経験をされた外国の方が、日本人は皆こうだと言われるのと同じで、危険です。
ここでは、自分の経験から感じたことを書いています。当然、親切なドイツ人の友人もいます。
自分の海外在住経験から、現地で実際に経験することがいかに大切か、日本で想像している国のイメージが崩れることもあると言うことも伝えていければと思います。
日本の常識は世界の非常識
誰かが言ったそんな言葉を思い出しました。