ドイツの新首相より目立つ緑の外務大臣
Spread the love

新政権のドイツ

メルケル政権が終わり、オラフ・ショルツ首相が昨年選ばれました。メルケル首相の元、副首相と財務大臣を務めて来た経験値も豊富な人物です。社会民主党出身の首相ということで話題にもなりましたが、現在メディアを沸かせているのは、大連立を組んだ、外務大臣のアナレナ・ベアボック氏のようです。

緑の党からドイツ首相候補に名乗り出て、世間をわかせました。強気な41歳の女性は、旧メルケル政権の批判も公然としていますし、中国やロシアへの批判も堂々と行っています。昨日はロシアの外相と早速会談し、その場でも一切気を使うことはなく、強気の姿勢。

果たして、ロシアや中国が、この緑の党の女性大臣のいうことを間に受けるのか無視するのか。親中派だったと言われるメルケル氏の政策には国民からも批判が出ていましたが、内政については評価をする人も多いです。何しろ、長期の政権運営で15年ほどドイツを率いた実力は流石にベルボック氏もかなわないでしょう。

ショルツ氏は、このメルケル政権で実績を積んで来ただけあり、一種の安心感があります。つまり、外交の一線をまじかで見て来た人物でありますし、そのさじ加減をできる人ではないかなと思っています。確かに、カリスマ性は感じませんが、誠実さは感じます。

TV討論会よりも本音が見え隠れする子供とのインタビュー

昨年、両氏を含み、首相に名乗り出た人がもう一人いますが、それはアルミン・ラシェット氏。彼はメルケルの後継で次期首相の有力候補の一人でしたが、昨年ドイツの大洪水の被災地に訪れた際に、カメラの後ろで関係者と談笑し、大笑いしている映像が流れると支持は急降下しました。人が亡くなっているのに、なんという不謹慎な人間だと批判が集中し、結局首相にはなれませんでした。

あるTVの子供インタビューの動画をみると、それぞれの性格がよく見て取れます。個人的には、報道番組の討論会よりも面白かったと思います。子供には嘘をつけない3人の大人。顔にも出ますし、大人が言ったら失礼な内容の質問も、子供がすることで強くは怒れない状況にイラっとしたシーンも見えます。そんな中で、ショルツ氏だけは、終始落ち着いて子供たちの質問に答えていました。