ドイツのタクシー運転手もいろいろ
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ドイツのタクシードライバー

ドイツでは街中に住んでいたこともあり、当時車は所有していませんでしたが、家具を買ったりしたときはレンタカーも利用していました。それ以外は、タクシーを使うことも何度かありました。

まあ使うのは、会社関係で夜飲みに行って遅くなったときとかで、会社の上司がタクシー使って帰って良いから、あとで領収書を頂戴てな感じで高待遇でした。それほど遠くはない場所なのに、嫌な顔一つせず近距離でもタクシーを走らせてくれるおっちゃんドライバーがほとんどでした。

中には女性ドライバーもいて、ブツブツ文句(自分に対してではない)を言っている人もいて、変な人もいます。

日本のようにドアは自動で開かない

日本のタクシーはドアが勝手に開閉するので、客が開けたり閉めたりはしません。逆にドアを自分で閉めたりすると怒られます。しかし、諸外国のどこへ行っても、タクシーのドアは自分で開けます。

そして、ついつい後部座席に座ったりしますが、これも前の席に座ることが当たり前です。まあ、治安の悪いニューヨークとか、アメリカの都市は、防犯のために遮蔽があり、客は後ろのようですが。

夜中のタクシーは、態度の悪いドライバーに当たることも

あるとき、隣の町までサッカーの試合を見に行きました。当然帰りが遅くなり、駅についた頃には夜中です。この時間帯に駅裏から歩いて帰ることもできますが、危ないからタクシーを使えとよく言われていたので、そのようにしてタクシー乗り場まで行きます。そして、暇そうにしている黒人ドライバーに頼むと、面倒臭そうに彼も乗り込みます。

ここで嫌な予感がしたのですが、行き先を告げると、近かったようで、「こんな距離歩けよ!」

と客の自分にふざけたことを言います。こちらがドイツ語を理解しないアジア人と思われたようです。でも全て理解しているので、かなり不快でしたが、夜中の横暴なドライバーに何されるかわからないので、知らないふりをして、

こちらは、歩きたくないから、車を出してくれと言いますが、今度は窓を開けて、他の同僚のタクシードライバーに大声で、「こいつ近距離だぜ!ふざんけるなよ!」と汚い言葉のオンパレード。

と思ったら、急発進して、赤信号も無視して猛スピードで走り出します。乗客の安全を無視して、流石に怖くなりましたが、事故っていても不思議ではない運転。

タクシー会社に翌日電話しようと思いましたが、おそらく意味がないと思いやめました。

文句を言える相手とそうでない相手

このドライバーは、ドイツ人ではありませんでしたし、全く話が通じないタイプでしたので、こちらがドイツ語で一喝してもおそらく喧嘩になっただけです。

前の記事で、ドイツ人は謝らないと書きましたが、面と向かって間違っていることを伝えると、意外と折れるのもドイツ人です。これは何度も経験済みで、差別意識はなくとも、やはりネイティブでないドイツ語の日本人を見下してきます。こちらが何度も理解しないと、イライラするのは当然で、態度があからさまに悪くなります。

しかし、そうしたこともわかっているドイツ人は、その点を突かれて「失礼だ!」と強く言うと、悪かったとすぐに謝るところもあるのです。

なので、自分が正しいと思ったことは、やはり拙いドイツ語でもいうべきだなと思いました。

また、相手のタイプも経験を重ねれば、わかってくるので、話ができる相手なのかどうなのか?これも見極めがついてくるようになります。

はっきり自信を持って、文句でもなんでも主張をすれば、ドイツ人はある程度認めてくれます。

ただ、トラブルは避けるために、その状況にも応じて差別的な言動をしないことや、ましてや暴力的に訴えようとすると、警察沙汰になりますし、全くいい事はありませんので、特に男性の酔っ払い相手は気をつけた方がいいでしょう。

海外で生活していると、たくさん嫌な思いをします。これはもう避けて通れませんので、どう対処して行くか、気持ちを切り替えるかが重要です。